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筋力が戻らない原因

  • 執筆者の写真: 癒いこい 加藤
    癒いこい 加藤
  • 9月17日
  • 読了時間: 3分

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【症例】左足だけすぐ疲れる(60代・女性)


10年前、左膝の皿にヒビが入る怪我をしました。ギプスで固定したことで筋力が低下し、それ以来、左足がすぐに疲れるようになりました。病院では「筋力がまだ戻っていないので、トレーニングを続けてください」と言われています。


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【対処】


ギプスをすると足を動かさなくなるため、確かに筋力は落ちます。しかし、10年経っても筋力が戻らないというのは、単純にトレーニングだけで解決できる問題ではないと感じました。


通常、怪我で筋力が落ちても、日常生活を送っていれば、時間の経過とともに支障のないレベルまで自然に回復していくものです。


それが10年経っても改善しないということは、筋力回復を妨げている“何か”がある可能性が高いと考え、まずは左足の状態をチェックしました。


すると、ただ座っているだけなのに太ももに力が入っていて、筋肉が硬くなっている状態でした。


つまり、筋力が足りないのではなく、常に力が入っているために疲れやすくなっていたのです。


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よくある誤解と本質的なアプローチ


こうした場合、よく行われるのが「硬くなった筋肉をほぐす」ことです。しかし、筋肉が硬くなるのは、脳から「力を入れて!」という指令が出ているから。仮に筋肉をほぐして一時的に柔らかくなっても、脳の指令が続いている限り、またすぐに硬くなってしまいます。


本当に必要なのは、筋肉に力を入れるよう指令を出してしまう“原因”を見つけ、それに対して適切なアプローチをすることです。


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原因の特定と調整


検査を進めた結果、左足の筋肉の硬直は「左足首のねじれ」が原因でした。


ただし、今回のケースは少し複雑で、足首のねじれが直接筋肉を硬くしているのではなく、ねじれによって腰が緊張し、その腰の緊張が太ももの筋肉の硬直につながっていました。


そのため、足首と腰を中心に、全身のバランスを整える調整を行いました。


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なぜ全身の調整が必要なのか?


腰を調整する際、実は背中の硬さが影響していることが多いです。背中が硬いまま腰を調整すると、腰に負担がかかったり、緩みきらなかったり、すぐに元に戻ってしまうことがあります。


今回は初回の調整でかなり張りが取れましたが、腰の状態が思ったより良くなかったため、少なくとも2〜3回の継続調整が必要だと説明しました。


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症状の“本当の原因”を見つけるために


今回に限らず、なかなか症状が改善しない場合は、症状が出ている部位とは別の場所に原因があることが多いです。


症状だけにとらわれず、全体を見て検査・調整を行うことが大切です。


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◎調整やご質問がある方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。



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本日もお読みいただきありがとうございました。

あなたの身体が少しでも楽になりますように。

 
 
 

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