「成長痛」は膝の問題ではない
- 癒いこい 加藤
- 7 日前
- 読了時間: 4分

【症例】走ると右膝が痛い(14歳・中1 男性)
陸上部で、しゃがんだり、走ったりする時に右膝が痛い。病院では成長痛と言われ湿布と痛み止めをもらい安静にしながら様子をみると言われたらしい。3ヶ月経ってもなかなか変化がないので来院。
「成長痛」ってホントに膝の問題?〜オスグッドの本当の原因とケア〜
今回は、成長期の子どもに多い「膝の痛み」について、ちょっと違った視点からお話ししたいと思います。
成長期に膝が痛くなる「成長痛」って?
「成長痛」と呼ばれる膝の痛み、特に膝の下あたりがズキズキする…そんな症状を訴えるお子さん、実はとても多いです。
医学的には「オスグッド・シュラッター病」とも呼ばれ、膝下の脛骨(すねの骨)に付着する筋肉の部分や骨が剥がれたりして炎症を起こして痛みが出るとされています。
一般的には「急激な骨の成長が原因」と言われがちですが、当院では少し違う見方をしています。
本当の原因は“腰”にあり!
もちろん、急激な成長も一因ではあります。でも、それはあくまで「きっかけ」に過ぎません。
実際に痛みを引き起こす大きな要因は、膝周りの筋肉の過緊張。そして、もっと根本的な原因は「腰の状態」なのです。
腰に問題があると、膝周りの筋肉が緊張しやすくなります。その状態で疲労や成長の負荷が加わると、膝下の筋肉の付着部に炎症が起こり、痛みが出るのです。
当院のアプローチ:膝よりも腰!
「膝が痛いのに、腰を診るの?」と思われるかもしれませんが、当院では膝の調整は最小限。
まずは腰の状態を整え、膝周りの筋肉の緊張を緩めてから、必要に応じて膝を少しだけ調整します。
さらに言えば、腰の不調も“腰だけ”が原因ではないことが多いんです。
全身をしっかり検査して、どこから負荷がかかっているのかを見極め、根本から順番に整えていきます。
猫背も大きな要因:足首から始まったケア
今回来院されたお子さんは、ひどい猫背で腰にかなりの負担がかかっていました。
でも、猫背の原因は「姿勢が悪いから」ではなく、左足首のバランスの崩れがきっかけでした。
そこで、まずは足首から調整をスタート。徐々に猫背にならなくてもいい体のバランスを作り、腰への負担を減らしていきました。
すると、背中が伸びてくるにつれて膝の痛みも改善。
初回で痛みはかなり軽減しましたが、そこから3ヶ月ほどはゆるやかな変化。
3ヶ月を過ぎた頃から一気に回復が進みました。
回復には個人差あり!焦らずじっくり
「成長痛」が良くなるまでの期間は人それぞれ。
最近の不調が原因なら早く改善しますが、幼少期からの積み重ねがある場合は時間がかかることもあります。
今回のお子さんも、初めにしっかり説明をして納得した上でスタートできたので、焦らずじっくり調整を進めることができました。
症状は“結果”でしかない
どんな症状も、最終的に表に出てきた「結果」です。だからこそ、表面だけを見ていても根本的な改善にはつながりません。
でも逆に言えば、症状から紐解いていけば、どんな難しい症状でも必ず良くなっていくのです。
もし、あなたやお子さんが「成長痛」やその他の不調でお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。
体を整えて、痛みの出ない体づくりを一緒に目指しましょう!
体を整えたい方は、当院へどうぞ。
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本日もお読みいただきありがとうございました。
あなたの身体が少しでも楽になりますように。
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