【症例】側湾症(9歳 男の子)
側湾症。1年前の曲がりが38度、今は54度らしい。病院で進行が早いので手術が必要と言われた。
【対処】
側湾症って、ざっくり言うと背中が大きく曲がっている状態のことをさします。
背中が曲がっていると、身体の痛みが出たり、内臓の圧迫などで、何かしらの疾患になったりするので、良くしていきましょうってなります。
ここで、やりがちなのが、曲がっているから真っ直ぐにしましょう!っていう、短絡的な考えです。
そうではなく、大事なのは、なぜ、背中が曲がってしまったのか?です。
その原因も分からずに、さらに、処置をしないうちに、ただ真っすぐにするのって、単純に考えてもおかしいと思いませんか?と私は思うのです。
一般的に、姿勢が悪いからなったみたいに考えることが多いみたいですし、コルセットで曲がらないようにする治療も行ったりします。
原因が残っているうちは、背中は常に曲がろうとしています。それなのに、無理やり真っ直ぐにするって、やばいと思いませんか?
身体の中では、曲がろうとする力と、真っ直ぐにしようとする力が常に喧嘩している状態って言ったらイメージしやすいですかね。そんな事やっていると身体壊します。
そうではなく、身体が曲がってしまう原因を見つけて、その原因を対処することが大事なのです。
決して、背中を真っ直ぐにすることが大事なのではありません。
原因がなくなれば、自然と背中は伸びてきます。
背中は、真っ直ぐにするのではなく、真っ直ぐになっていくのです。
ただし、原因をアプローチし始めても、すぐに原因がなくなるわけではありません。なので、原因がなくなるまでの間は、進行を止める、もしくは、遅らせるために、一時的に、コルセットなどを使用することはあってもいいと思います。
このコルセットも、あくまで、一時的の応急的な処置です。
では、側湾症になってしまう人の原因はなんでしょうか?
個人によって違うのですが、多いのは、内臓の機能低下です。特に、腸の機能が低いです。そして、その腸の機能を低下させているのが、腰なのです。
もっと、細かく深堀していくと、足首が原因だったりすることも多くあります。
このように、いろいろな場所の異常が原因で背中が曲がっていくので、そこにアプローチしないで背中だけに処置をしていくのはよくないと当院では考えています。
来院した患者さんは、左足首が原因で、側湾症になっていました。話を聞くと、腸の機能も低いらしく、常に下痢と便秘を繰り返しているような状態らしいです。
側湾症は、いきなり良くなる症状ではないので、程度によりますが、1年~2年くらいかけて良くなっていくことが多いです。
身体を整えていくと、次第に、背中が伸びてきますし、内臓の機能も上がってきて、便の状態も良くなってきます。小さいうちに、側湾症だけでなく、その他の問題も処置しておけば、健康に育っていきますので大人になってから苦しなくて済みます。
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本日も ありがとうございました。
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